金型と成形品の見積りにはヒアリングが大切。

おかげさまで…。

ホームページを開設して4年程が経ちました。
ホームページからのお問合わせ年々増えていっており、とてもありがたく思っております。

お声をかけて頂くお客様も商社・メーカー様をはじめとする企業様はもちろん個人のお客様まで、
もちろん業種も雑貨、各種産業用機械部品など多種多様。従来ならつながりにくいお客様と直接お話ができるキッカケとなっています。

ご縁を頂いたお客様とはお問い合せのメールからはじまり、打ち合わせと進むわけですが…その後、出てくるのが見積り

見積りにはヒアリングが大切。

プラスチックの製品を見積りするにはいくつかの情報が必要となります。
通常、打ち合わせの中でいろいろなことをヒアリングさせて頂き見積りに必要な情報を頂き最適な見積りを出させていただきます。このヒアリングがすごく重要なのです。

と言うのは、見積もりにあたっての設定要件が変わると価格が大きく変わってしますのです。
たとえば『取り数』とういもの。取り数(とりすう)というのは金型に何個製品を掘るかということです。
1回の金型開閉でで何個生産できるかということが決まるものです。

ヒアリングからこんな計算をします。

例えば、1個取りの場合、1回の生産サイクルで1個となり、生産サイクルが36秒なら1時間で100個となります。
そして成形機のマシンチャージが仮に1時間2000円としたなら、2000円÷100個=20円という工賃が発生するわけです。
これが2個取りなら1時間で200個出来て、2000円÷200個=10円という工賃となります。
工賃だけでみれば半額ですね。
しかし、金型費用は1個取りの方がもちろん安くなります。2個取りは1個取りの1.5~1.7倍くらいになるかなというのが経験上の相場です。
つまり1個取りで100万円の金型なら2個取りにすると150万〜170万円くらいになるということです。
2個取りにすることで生産コストは下がりますが、初期コストが大きくなるわけです。
(2個取りにすることで金型サイズが大きくなり、成形機サイズが上がりマシンチャージが上がることもあります。)
ここでは工賃のざっくりしたお話を書きましたが、これ以外にも材料やリードタイム、発注ロット、検査、梱包、運賃など様々な要素が発生します。
これらの絡み合う要素を解いて最適な落とし所を見つけるのがヒアリングの大事な役割です。

【注意】
ここで表す数値・金額は計算がわかりやすいような数値及び設定となっています。
実際の見積りとは諸条件が異なることをご理解の程よろしくお願いいたします。