プラスチック成形の小ロット生産っていくつから?

少しだけを作る難しさ

クッキーを1個だけ作る。
これって意外と難しいと思いませんか?
材料を1個分の数グラムだけ用意、混ぜて、成型して、オーブンに入れる。
材料は数百グラムで販売されており、調理道具を使って、片づけて、オーブンを温めて…様々なロスや手間がかかりますよね。
材料や手間から考えると20~30個同時に作るのが最適な数量だったりしますよね。
プラスチックの射出成形においても同じことが言えます。
弊社の取り扱う150トン以下の成形機では100個という数は前出のクッキー1個と変わらない感覚です。
つまり手間やロスの大きなロットということです。

成形メーカー目線とお客様目線のロット

最近、何人かの同業の方と小ロットて幾つくらいから受ける?という話になり、うちが何個でも大丈夫ですよと話をしたら驚かれました。
割増価格での生産になっても、やりたくないという業者さんも多いのに僕は驚きましたw
共通してたのは5000~10000ショットあたりが少ロットの下限という見解でした。(※)

成形機の段替えによる手間や材料ロスを吸収する妥当なロットとなるとこれくらいの数字になるでしょうね。
とは言うものの、これは成形メーカー目線のロットでお客様目線でのロットとは異なります。
お客様目線だと、回転率や在庫スペース、構成部品のロット、塗装のロット…など様々な要因からロットが決まってくると思います。
ですから、弊社ではお客様目線でのロットでご相談受けております。
小ロットでお困りの際にはお気軽にご相談ください。

【少量生産事例】
・機械部品:材質PBT:発注ロット:70個:納期3週間程度
・電機部品:材質ABS:発注ロット500個:納期2週間程度
・電機部品:材質PC:発注ロット1000個:納期3週間程度
・雑貨品:材質PS:発注ロット2000~1000個(都度指示):納期都度調整
その他様々な事例あり

※成形メーカーさんの状況によって適正な数量は異なります。